献血を2回拒否された話 – 「雑記」20190224

10代・20代の献血者数は年々減少傾向。

献血できる方、是非とも献血してください。

 


 

 今現在医療技術職の国家資格を取るために勉強している私ですが、その中でも特に気になっているのが献血。

 

 そもそも、なぜ献血をするのか。

 大きな事故や手術で血液が失われると、当然失った分を補充しなければ人は死んでしまう。そのためには「輸血」を行わなければならない。

 ただ「輸血」と一口にいってもモノは様々であり、全ての血液成分(赤血球や血小板など)を含む「全血製剤」、遠心分離などで単一の成分のみを分離した「血液成分製剤」、細胞成分のない液体の血漿を用いた「血漿分画製剤」の3種類があり、これらを総称して「血液製剤」と呼ぶ。

 この血液製剤を作るには当然血液が必要であるが、今現在血液は人工的に製造することが出来ない。このため、健常者から血液をもらう「献血」によって血液を集め、この血液で以て製造している。

 

 日本赤十字社の行っている献血事業では、全血献血が200mlと400ml、成分献血が600ml以下となっている。それぞれ年齢や体重などで行える区分・献血量が決まっている。だが200ml献血は、乳幼児向けや研究向け用であって、あまり求められてはいない。概ね全血400mlか成分献血をお願いされる。

 


 

 私は出生体重は平均的であったが、以後の成長においては低体重ぎみである。中学1年になるまで体重が30kgを越えず、高校3年生でようやく45kgに到達した。今現在体重は49kgから50kgの間をふらふらしている。中学高校大学と水泳部で、文化系部活や帰宅部に比べれば十分運動はしているし食事もとっているはずなのだが、それでも体重が増えないのである。

 なので高校3年生で初めて献血したときは200mlしかできず、以後の献血でも低体重を理由(400ml献血は50kg以上)に献血を遠慮されていた。

 

 昨年の12月に実習の一環で献血ルームの見学に行き、そこで献血を行う運びとなった。体重は50kgを越えていたので問題はなかった。しかし検査前の医師問診で問題が起こった。

 

医師「ニッケル君、この問いが『はい』になってるけど、なんかあったの?」

ぼく「あ、はい。彼女と・・・」

医師「それいつ?」

ぼく「えーと、7月ですね」

医師「ごめんね、そういう人は献血できないんだ」

 

 がーん。煮込み雑炊を断られた井之頭五郎のごとく呆然としてしまった。だがこれは仕方のないことなのである。

 

 血液製剤を製造する過程で最も恐れられるのは「ウイルスの混ざった血液」を使ってしまうことである。

 ウイルスが感染すると、ウイルスは細胞に寄生して自分を増やす。それと同時に体内では免疫機構によりウイルスに対する抗体が作成される。これが感染からある程度期間を経ていればその量は十分多くなっており、血液検査でも見つけることが出来る。

 しかしウイルスや抗体が十分に増えていない期間(ウィンドウ期間)ではそれらを検出することが難しく、場合によっては感染している血液で製剤を製造し、それを患者に投与してしまうことになってしまう。こうなると輸血された患者も同様にウイルスに感染することになる。特に重要視されているのは免疫不全ウイルス(HIVウイルス)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)である。

 このため一定期間内に性交渉を行った人間は献血することが出来ないのだ。

 

ぼく「あーそうだったんですね。アハハ・・・」

笑うしかない。

医師「だから今回は出来ないんだ、ごめんね。来年の1月にはまた出来るようになるから」

ぼく「わかりました」

 

ということでその実習では献血を行わず、同じ班のメンバーが献血している様子を見ていた。

 


 

 そして年が明け、ようやく献血が出来るようになったので再び献血ルームへ向かった。既に2月も後半であるし、体重も50kg以上あるので拒否されることはないだろうと思っていた。

 受付を済ませコーラを飲みながら待っていると受付の人に呼ばれた。

受付「ニッケルさん、(性交渉関連の拒否理由の書かれた紙を指して)以前このようなことで献血を遠慮させていただきましたよね」

ぼく「はい、6ヶ月経ってから来てくださいと言われましたが」

受付「ごめんなさい、当該の問診日から6ヶ月間は献血できないことになっていまして・・・」

 

え?

 

 つまり医師の言っていたことは間違いで、「性交渉してから6ヶ月は献血できない」ではなく「性交渉してから6ヶ月以内に献血で問診を受けた日(すなわち去年の12月)から6ヶ月は献血できない」ということだったのである。

ぼく「あ、ああそうなんですね・・・」

なんだ、今日せっかくここまで来たのにまたも献血できずに帰るのか。

受付「ですので、次は6月頃に来てください」

僕「アッハイ」

 

 結局、今日は献血ルームでコーラを1杯飲むためだけに町に出てきたことになってしまった。なんとも無駄である。だがこれで諦めてはならない。献血者数は年々減少傾向にある。医療技術職を目指すものとして、私もそれを補うための一人とならねばならない。しっかり期間を空けた後また献血へ行こうと思う。

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