アマチュア無線局を開設した話

ようやくアマチュア無線局を開設できたので、それについてのお話。


4アマ講習会受講に至るまで

アマチュア無線のことは高校生の頃に知りました。その頃からやってみたいとは思っていましたが、父から止められていました。

父「いいか、無線はやめとけ」

私「なぜ?」

父「お父さんが小さい頃、家の近くに電器屋があった。そこの店主がアマチュア無線を始めたらそれにのめり込んでしまった。だんだん仕事をおろそかにして、ついには潰れてしまったんだ」

私「怖」

父「だから無線には手を出すな」

こんな感じ。大学にいくころにはすっかりアマチュア無線のことも忘れていました。

 

時は流れ、2024年。無線従事者免許を取ろうと思ったきっかけは、元日の能登半島地震でした。地震でライフラインが破壊されても通信が確保できるのにアマチュア無線はうってつけだと思った私は、日本アマチュア無線振興協会(JARD)の主催する第四級アマチュア無線技士(4アマ)免許を取得しようと決意したのでした。

 

講習会受講

4アマの講習会は2日間にわたって実施されます。大抵は土日ですが、日曜日×2の場合もあるようです。

総合通信局長の認可を受けた講習会ですから、全部を受講しなければ修了試験は受けられません。一応、補講が1講義分取られているので、1講義遅刻や欠席があってもセーフですが、それ以上はアウトです。

もっとも、遅刻や欠席をするなという話ではありますが。

講習会場はその時々によってまちまちです。今回私は、常磐線山下駅近くの「つばめの杜ひだまりホール」で受講しました。ここは近くにコンビニ等が一切ないので、あらかじめ飲食物を持っていく必要があります。車がある人は昼休みに買いに行ったりしても大丈夫です。

4アマの講義は、法規(電波法及びその下位法令)6講義と無線工学4講義で構成されます。寝ないように頑張りましょう。

2日目の最後に修了試験を受験します。法規と無線工学それぞれ10問ずつで、それぞれ6問以上正解で合格です。合計で12問正解ではない点に注意です。

試験結果の速報は、JARDのホームページに掲載されます。採点に問題がなければ、日曜日に受験の場合は金曜日の夜には掲載されているようです。

無線従事者免許申請書は、講習会の冒頭に記載し、JARDがまとめて提出してくれます。私は受験日から3週間で郵送されてきました。

 

電波利用 電子申請・届出システムLiteの利用手続き

免許が届いたら、「電波利用 電子申請・届出システムLite」(電子申請システム)の利用登録を行います。

紙で無線局開局申請をすることもできますが、電子申請システムを使った方が申請費用が安くなりますし、訂正のたびに総合通信局へ行かなくて良いですから、電子申請システムをおすすめします。

利用登録の申し込みをすると、1週間程度でユーザーIDと初期パスワードが送られてきますので、これを使ってログインし開局申請を行います。

 

開局申請、免許状受領

開局申請は、画面に表示されている内容をそのまま入力するだけです。

ここで間違った入力をすると、あとで総合通信局から訂正依頼が出され、その分開局が遅れてしまうので注意します。

問題がなければ無線局免許状が交付されます。私の場合、申請から交付まで1ヶ月かかりました。

免許状は、窓口受取、郵送交付(こちらから返送用封筒を総合通信局へ送る)、送料受取人払い(審査が終わると自動的に郵送される)の3種類が選べます。申請時に送料受取人払いを選んだ場合、窓口受取や郵送交付へは切り替えられませんし、その逆も同様です。窓口受取と郵送交付は、返信用封筒を送る前であれば窓口へ受け取りに行くことも可能です。

 

そして3アマへ・・・

こうして無事、アマチュア無線局が開局しました。コールサインはJQ7EAHです。

そして早くも、私は3アマを取得することにしました。

4アマは電話、すなわち音声通話のみが許されており、モールス符号による電信は認められていません。また3アマは4アマよりも送信出力が高く、最大50Wで送信することができます。送信出力が高くなれば、より遠くの無線局とも通信することができます。

幸いにも3月下旬に仙台市内で3アマ講習会が開催されるということだったので、こちらにも参加してきました。3アマ講習会の短縮コースは、1日で終わるので、4アマに比べれば(体力的に)楽です。

こちらも無事合格しました。近々、3アマの免許が送られてくると思います。

 

3アマで電信をやるための機材も揃え始めていますが、そちらはまた別の機会に。