奥羽本線弘前駅-青森駅間における東日本式拠点型ATS-P(拠点P)の整備状況
(以下、全て2021年6月27日現在の情報です。)
JR東日本は日本海縦貫線水上駅以北(水上 – 宮内 – 新津 – 新潟 – 新発田・新津 – 水原 – 新発田 – 秋田 – 青森)において、駅構内及び周辺1閉塞のみATS-Pとする東日本式拠点P(個人的につけた名前です)を整備している。
このうちの奥羽本線弘前駅 – 青森駅間について、先日調査してきたのでその内容について記述する。
奥羽本線弘前駅 – 青森駅間のATS-P整備状況
停車場 | 上り線 | 下り線 |
備考 |
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弘前駅 |
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(標識無) |
(標識無) | |
撫牛子駅 |
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上出外P→S× 上出P→S× |
1閉S→P× |
五能線側の下り場内信号機近辺にもS→P及びP→S標識設置あり(使用停止中)。 |
川部駅 |
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1閉S→P× |
1閉P→S×? |
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北常盤駅 |
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1閉S→P× |
上場裏P→S× |
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浪岡駅 |
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1閉S→P× |
上場裏P→S× |
下り線のP→S及びS→P切り替え位置不明。再調査対象。 |
大釈迦駅 |
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2閉S→P |
4閉P→S |
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鶴ヶ坂駅 |
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1閉S→P |
3閉P→S |
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津軽新城駅 |
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| | (標識無) | (標識無) | |
新青森駅 |
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| | 1閉S→P | 滝内場内P→S | |
滝内信号所 |
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(標識無) |
(標識無) |
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青森駅 |
凡例
- ○閉:第○閉塞信号機位置
- 上、下:上り線、下り線
- 場、出:場内信号機、出発信号機位置
- 裏:当該信号機裏側
- 外:当該信号機内方(奥側)
- ×:使用停止中(調査時)
以上のように調査日現在では、上り線が青森駅-新青森駅間上り第1閉塞〜大釈迦駅-浪岡駅間上り第3閉塞まで、下り線が浪岡駅-大釈迦駅間下り第1閉塞〜青森駅下り第1場内(滝内信号所場内)までで、それぞれATS-Pが稼働している。
(以下はGV-E400系での事例)
ATS-PsからATS-Pに切り替わる場合、運転台の「ATS電源」灯が消灯、チンベルと共に統合型表示器の「ATS-P」灯が点灯する。減速パターンが発生してもPsのように音声メッセージ等は流れない。
ATS-PからATS-Psに切り替わる場合、チンベルと共に「ATS-P」灯が消灯し、「ATS電源」灯が点灯する。この時、独立のATS-P・ATS-Psを搭載する車両のようにATS-Snのロングベル・チャイムは鳴動しない。減速パターンが発生する場合は、従来通り音声メッセージが流れる1。
秋田総合車両センター南秋田センター(旧秋田車両センター)所属の701系0番台・100番台にも徐々に統合型ATSが搭載され始めているが、今回乗車できたN25編成ではATS-Pが開放状態であった(他の情報からも、701系は全車開放状態である可能性が高い)ため確認できなかった。
弘前駅 – 川部駅の手前間及び滝内信号所 – 青森駅間ではATS-Pが整備されていないが、これは元々弘前駅及び青森駅では以前よりATS-Psが整備されており、あえてATS-Pを整備する意味がないからであろう。このことはJR東日本の会社要覧からも読み取れる。
今回調べられた情報は以上である。弘前駅以南でもATS-P整備が進行しているようなので、次回弘前周辺へ行った際は南の区間も調査してみたいと思う。
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