仙石線向け新車両に関すること

ここ最近車両故障が頻発する、仙石線の205系3100番台(以下、205-3100)電車。

「沿岸部を走ることによる塩害が原因か」と言われたり、単に経年劣化とも言われたりしているが、いずれにせよ車両置き換えは必至。

流石にJR東日本も無策というわけではなく、以前より置き換え計画を進めていました。


2020年7月にJR東日本輸送サービス労働組合(JTSU-E)がTwitterに公開した情報では、京浜東北線にE235系を投入し、E233系1000番台をワンマン化改造した上で仙石線、房総地区、高崎地区、松本・甲府地区へ投入するとしていました。

仙石線では前述の通り205-3100、房総地区では209系2000番台・2100番台、高崎地区及び松本・甲府地区では211系が使われており、直流電動機を使用する205系及び211系、VVVF車としては最初期に投入された209系0番台からの改造である209系2000番台・2100番台の置き換えを目指しているのは明白でした。

一方、2021年9月にJR東日本労働組合(JREU)仙台地方本部が公開した資料では、「ベスプラ1による新型車両」との記載があり、房総地区、相模線、宇都宮線、日光線に投入されているE131系、すなわち新型新製車両の直接投入に計画変更になったと思われました。

そこから話は変わります。JREUが2021年11月に新たに出した資料では、「新系列車両は、新車と VVVF 改造車両」と記されていました。

かつて205-3100では、武蔵野線で使用された同5000番台のようにVVVF化改造が議論され、津波で被災したM7編成が総合車両製作所横浜工場に回送された際は、このVVVF化改造のためかとも言われました。しかしM7編成は2014年に廃車となり、残った17編成も改造を受けることなく現在まで至りました。

ではいよいよ205-3100をVVVF化するのか、というとそうとも言えません。前記2021年9月の資料には「205系は新系列車両にはあたらない」と書かれているからです。

205系は国鉄時代に生まれた、101系からの流れを汲む「新性能電車」であり、「新系列車両」はJR東日本となってから生まれた209系0番台以降のVVVF車両を指すものです。

「新車」はおそらくE131系を指すものだとして、「VVVF改造車両」は何を指すのでしょうか?

例えば横須賀・総武快速線で使用されているE217系。これは初期車は1994年製で、2007年から2012年にかけて機器更新が行われIGBT化が完了しています。一方、置き換えが想定される2024年以降には車齢30年を越えており、同線での高速、長距離、高頻度運転による車体の陳腐化もあって現実的ではないでしょう。

当初の想定通りE233系1000番台を投入するのか?1000番台は2007年投入開始で2024年頃には車齢14年となるため、丁度機器更新時期を迎えます。となると、京浜東北線にE235系を投入し、運用離脱したE233系1000番台を機器更新、ワンマン対応化した上で投入、といった流れが考えられます。

脚注

  1. 「ベストプラクティス」のこと。JR東日本が考えている今後の車両置き換え計画等を労働組合側に示す際に使われている。

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