常磐線完全復旧と春の臨時列車について

年が明けてはや2週間。皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は国家試験に向けて勉強中です。勉強したことはすぐ頭から抜けていくんですけどね。


 

さて今日1月17日、JR東日本から常磐線の運転再開についてのプレスリリースが出されました(本社仙台支社水戸支社)。

これについてのまとめが次の通りです。

  • 運転再開は、ダイヤ改正同日(3月14日)から。
    • 広野駅 – 原ノ町駅間では、普通列車が上下計22本運転されます。

 

  • いわき駅 – 仙台駅間の運転系統は、原ノ町駅で分離
    • 現状、いわき駅 – 富岡駅間はE501系・E531系・651系が、浪江駅 – 仙台駅間は719系・701系・E721系がそれぞれ充当されています。運転再開後はいわき駅 – 原ノ町駅間がE531系が、原ノ町駅 – 仙台駅間は701系・E721系が充当されます。これに伴い、2往復のみに導入されている651系、浪江駅 – 原ノ町駅間のピストン輸送に使用されている719系撤退する見込みです1

 

  • 仙台駅→上野駅を普通列車のみで行く場合、常磐線周りの方が楽?
    • 改正後、始発列車・常磐線経由で上野駅まで行く場合、次の通りになると予想されます(いわき駅からは2019年3月改正での時刻)。
      • 仙台5:30 →(222M)→ 6:50原ノ町6:53 →(666M)→ 8:12いわき8:42 →(536M)→ 10:02勝田210:12 →(372M)→ 12:21上野
    • また、始発の次で行く場合、原ノ町駅 – 水戸駅間を1列車で行けるため、乗換が2回で済みます。
    • 始発列車・東北本線経由では、仙台駅を6時丁度に出発し、上野駅には13時頃到着(4回乗り換え)となります。常磐線経由では乗換が3回なので、常磐線経由の方が楽かと思われます。

 

  • いわき駅 – 仙台駅間は特急ひたちが3往復。品川発着(内下り1本は上野始発)で運転。
    • 上りは14号、26号、30号、下りは3号(上野発)、13号、19号が運転されます。上下共に上野駅 – 仙台駅間を4時間30分で結びます。概ね詳しい停車パターンはプレスを確認して下さい。

 

  • 特急料金は、いわき駅以南同様「スワローサービス」料金を適用
    • 「スーパーひたち」時代は勝田駅以北相互間においてはB特急料金が適用されてきました3が、運転再開に伴い全区間で「スワローサービス」料金が適用されます。
    • 上野駅 – 仙台駅間の営業キロは363.5km。これに対応するA指定席特急料金が3,170円、自由席は2,640円。対して「スワローサービス」は2,900円です。
    • また、「えきねっとチケットレスサービス」を利用することも出来ます。

 

震災から9年。再び常磐線が鉄道でつながります。


 

そして同日、春の臨時列車についても発表がありました(本社仙台支社盛岡支社秋田支社)。

 

仙台支社

  • 毎年東北本線で運転されているED75形+旧型客車は無し。その代わり、485系「ジパング」により運転。

盛岡支社

  • SL銀河は4, 5月に計6往復運転。

秋田支社

  • 特急「鳥海」を運転。1号(秋田→青森)、2号(青森→新潟・夜行)、3号(新潟→青森)。E653系国鉄特急色(勝田車セK70編成)を使用。
    • なお、秋田駅 – 青森駅間では途中、弘前駅と新青森駅にしか止まらない。他の特急「つがる」停車駅は通過する。

 

  • 特急「弘前さくらまつり」を運転。従来は秋田駅 – 弘前駅間1往復だったが、今年は1号(秋田→青森)、2号(青森→弘前)、3号(弘前→青森)、4号(弘前→秋田)の変則運転となる。こちらは特急「つがる」と同じ停車駅である。

 

ピックアップすべき列車はこれくらいだろうか。

他にも、東北新幹線では新青森駅着の「はやて」が運転されます。首都圏発着の定期列車としては2019年3月改正で消滅してしまいましたが、それでもまだ臨時列車として見れるのはうれしいですね。

脚注

  1. 仙台支社プレスにおいて、719系の表記がない。また、JR労組水戸地本の資料にて651系の使用数が0になる旨記載がある。
  2. 水戸駅でも乗り換え可能。
  3. 勝田駅より南まで乗る場合はA料金。