SLこまち遠征記 その1・深夜のR105大爆走 – 「みちのく撮り鉄記」20181113
10月13日・14日に秋田〜湯沢1で運転された「SLこまち」。同区間でSLが走るのは2013年以来5年ぶりである。
今回、日曜日に用事がなかったため、大学同期で同じ撮り鉄のみくまり君(@_39ML_)と秋田に撮影に行ってきた。その1では弘前から秋田までの道筋について、稚拙ながら書き記そうと思う。
13日はみくまり君が21時過ぎまで用事があったため、弘前を出るのは22時半頃となった。撮影地は共通の知人より教えてもらった後三年駅付近なので、とりあえず後三年駅まで行く。ナビによれば、弘前市内から国道7号線、大館北ICか秋田自動車道で大館南IC、大館南ICから国道7号線、国道103号線、北秋田市綴子の大堤交差点から国道105号線をひた走ればよいらしい。
ナビによる経路案内(緑色)。190kmの距離にもかかわらず8時間もかかる計算をしている無能である。
かくして男2人の旅は始まった。空は雲一つなく、満天の星空が見える。
みくまり君はまだ免許を持っていない2ので、全行程自分が運転しなければならない。北秋田市米内沢の諏訪岱交差点までは何度か運転の経験はあった3が、国道105号線経由は初めてである。
諏訪岱交差点を曲がり少し走ると、あたりの状況は一変した。
霧が濃い
日中と夜の寒暖差、そして付近を阿仁川が流れており、ところどころ霧が立ちこめていたのだ。しかもそれがやたら濃く、100m先も見えないほどだった。
ニ「これ俺ら下手したら死ぬんじゃねえか」
霧の中でハイビームにすると、光が反射してより一層見えづらくなる。このためロービーム+フォグランプを点灯させて走行するのが普通である。しかしこの車—ヴィッツはフォグランプを搭載していない。所々に集落が存在するも、山間部の集落であるため街路灯もほとんど設置されていない。集落間の道路であれば街路灯の存在は奇跡に近い。真っ暗+遠目にできない状態で山間部を抜けなければならないのだ。
ニ「やだなぁここいくの」
み「なんかでそう」
だが進むしかない。道路の両側は生い茂る木々が並んでいる。変な走り屋がこちら側にはみ出してきたりしないことを祈りつつ、霧の道を進んでいった。
「道の駅あに」を越えたころから、道路は山中へと入っていった。比立内トンネルとスノーシェッドを抜けると急勾配の山間道路へと景色は変わった。片側1車線、幅員は車両1台ギリギリ。
ニ「なんかスノーシェッドって怖くない?」
み「なんか怖いよねぇ」
山間部での土砂・雪崩被害の防止用に、所々に設置されているスノーシェッド。それらがやたら威圧的に、そして不気味に感じる。その前に通過したトンネルよりも天井は高く、両サイドも開けているのだが、なぜか異様に感じてしまうのだ。
ニ「なんか変なの出そうだよね」
この原因は後に「照明がないから」「支柱がコンクリ製で無骨すぎるから」と判明するのだが、我々は以降スノーシェッドを通る度に「怖い」と口にするようになってしまった。
後ろからトラックが迫ってくる。こちらもそこそこのスピードを出しているが、後ろからぴったりくっついてくる。
み「運送屋さんは大変だなぁ。夜通し運転しないといけないし・・・」
ニ「かわいそうだよなぁ」
後三年駅に着いたのは3時頃。そのままでは寒いので、自分のジャンパーのジッパーを首まで閉め、みくまり氏が持ってきた毛布を被って寝ました。
その2に続く。
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