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2018年9月10日

旅客営業規則

運送約款、旅規(りょき)とも呼ばれ、鉄道事業者と旅客との運送契約に適用する条件である。

本サイトでは「規則」と省略する。

旅客取扱基準規程
旅客営業取扱細則

旅程(りょてい)とも呼ばれ、旅客営業について、係員の取扱いについて定めた社内通達である。

旅客営業規則は旅客(利用者)に対して適応されるので、当然事業者は旅客に対してその内容を開示する義務がある。しかし旅客取扱基準規程は社内通達であるため事業者側に開示義務はない。しかし旅客の利便性に鑑みて特例で緩和されていたり、時刻表等で一部公開されているものもある。

本サイトでは「規程」と省略する。

普通列車

急行料金・特急料金を必要としない列車の総称。

普通・各駅停車・区間快速・準快速・快速・特別快速(特快)・新快速・通勤快速・通勤特別快速(通勤特快)・直通快速等が該当する。

急行列車

速達性の対価として急行料金・特急料金を収受する列車の総称。

「急行」と呼ばれる列車は普通急行列車、「特急」と呼ばれる列車は特別急行列車とされる。

乗車券類

乗車券・乗車整理券・ライナー券・指定席券/指定券・グリーン券1(指定席グリーン券/自由席グリーン券)・グランクラス券1・寝台券(A寝台券/B寝台券)・急行券・特急券(自由席特急券/特急券/座席未指定券/特定特急券/立席特急券/新幹線自由席特急券/新幹線特急券/新幹線特定特急券/新幹線立席特急券)、特別企画乗車券の総称。

指定席券/指定券・指定席グリーン券・寝台券・特急券・新幹線特急券を総称して「(広義の)指定券」と呼ばれる。

乗車券

 

片道普通乗車券

発駅から着駅まで乗車区間が重複しない一般的な乗車券。

片道の営業キロが100km以下、または乗車区間全てが各近郊区間内の場合は有効期間が1日となる。101km以上は200km単位に切り上げ、101km以上200km未満は2日間、201km以上400km未満は3日間のように増加していく。

往復普通乗車券

ゆきとかえりが同一区間・同一経路の乗車券。

有効期間は片道普通乗車券の2倍。

別線往復
普通乗車券

新下関(下関)〜博多で、ゆきとかえりを別の路線(山陽新幹線と山陽本線・鹿児島本線)で乗車する場合に発売される。これは、新幹線と在来線が別会社(JR西日本・JR九州)で異なる運賃体系であり、ゆきとかえりで運賃が異なることに由来する。

有効期間はゆきとかえりの合算。

往復割引乗車券 片道の営業キロが601km以上の場合、ゆきとかえりの運賃がそれぞれ1割引になる。
連続普通乗車券

乗車区間が一周を超える・乗車区間の一部が重複する等で片道・往復いずれにもならない場合に発券される乗車券。2枚発券され、1枚目の着駅と2枚目の発駅は同一となる。

料金・有効期間は1枚目・2枚目それぞれの合算となる。

学生割引乗車券
(片道・往復・
別線往復・連続)

JR指定の学校の生徒が営業キロ101km以上旅行する場合、学割証を提示することで料金が2割引になる。

学生割引のみ往復割引との併用が可能である(2割8分引となる)。

回数乗車券

営業キロ200km以内で発売され、10回分の料金で11枚発券される。

乗車区間変更は出来ず、乗り越しなどの場合は乗車区間の運賃全額を払わなければならない。

定期乗車券
(通勤用・通学用)

 

連絡乗車券

JR6社と私鉄・第三セクターを跨がる乗車券。

通過連絡運輸の場合、私鉄・第三セクター前後のJRの営業キロは合算しそれに基づき運賃が決定される。

 

新幹線は原則としてそれぞれ並行する在来線の営業キロで計算する。但し並行在来線の駅と同一地点に新幹線の駅がない場合は新幹線の営業キロで計算する。また並行する在来線が第三セクターなどに転換された場合は、同じく新幹線の営業キロで計算する。

また特例により、以下の区間内のみで特別急行列車の普通車自由席を利用する場合は乗車券のみ2乗車可能である。

・石勝線  :新夕張〜新得(普通列車の運行がないため)
・奥羽本線 :新青森〜青森(短距離利用者への配慮)
・日豊本線・日南線・宮崎空港線:宮崎〜宮崎空港(同上)

過去には以下の区間も特例の対象であった。

・津軽海峡線3:蟹田〜木古内(普通列車の運行がないため・2002/12/1〜2016/3/21)

 

乗車整理券
ライナー券
  「ホームライナー」等、着席が保証される座席定員制列車に乗車する際に必要となる券。
指定席券
(狭義の)指定券

普通車指定席に着席することを保証する券。原則として、この券を所持しない旅客は指定席に着席することは出来ない。

(狭義の)指定券(通称、指ノミ券)は、席無し特急券(後述)や特別企画乗車券等、急行列車に乗車することが可能な券で別途座席指定を受けた際に発券される。(広義の)指定券はそれの発券に料金を収受するが、指定券は座席指定の権利を旅客が所持していることから料金は収受されない(料金部分が¥***となる)。

特別車両券

特別車両(グリーン車・グランクラス車)に乗車・着席でき快適性を保障する券。

これらの券を所持しない旅客は特別車両に立ち入ることは出来ない。このため、首都圏の普通列車に連結されるグリーン車の座席に着席できずデッキに立つ場合もグリーン券が必要となる。

寝台券   
普通急行券  
特別急行券 自由席特急券
特急券
B自由席特急券
B特急券
 
座席未指定券  
特定特急券
立席特急券
 
新幹線自由席特急券
新幹線特急券
新幹線特定特急券
新幹線立席特急券
 
     
     
     
     
       

脚注

  1. 規則上は特別車両券
  2. 「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」等の「普通列車に限って利用可能」の特別企画乗車券も特例対象である。但し、上記の特例に反する場合は乗車全区間に対する乗車券・特急券が必要となる。
  3. 津軽線(青森〜中小国〜新中小国信号場)、海峡線(新中小国信号場〜木古内)、江差線(現 道南いさりび鉄道線・木古内〜五稜郭)、函館本線(五稜郭〜函館)の愛称。2016/3/26改正で北海道新幹線が開業し在来線旅客列車は団体臨時列車のみの運行となったため愛称廃止となった。

Posted by Michinoku-Lab