信号保安の歴史(編集中)
明治32年
5月:新橋〜品川で双信閉塞器使用開始
明治33年
3月:明治33年3月16日法律第65号「鉄道営業法」公布。
8月10日:同法の10月1日施行が決定。逓信省令34号で「鉄道運転規程」、同35号で「鉄道信号規程」が制定される。「鉄道列車保安規程」は運転規程第21条として同時公布・施行。
明治34年
7月:「鉄道信号及標識ノ設備ニ関ス細則」制定
9月:「列車運転及信号取扱心得」通達。「単針及双信閉塞器取扱心得」制定
10月1日:「鉄道運転規程」、「鉄道信号規程」、「鉄道信号及標識ノ設備ニ関ス細則」、「列車運転及信号取扱心得」「単針及双信閉塞器取扱心得」の実施
明治35年
6月:タイヤー氏タブレット式単線用閉塞器取扱心得制定
—-
明治32年に双信閉塞器が新橋〜品川で試用、各線に普及し、34年には坪井式閉塞器が考案、35年にタイヤー氏タブレット式単線閉塞器が横須賀線で試用された。
連動装置は20年に品川駅をはじめとし、33年度以降特に採用された。
・ワイズ式トレーン スタフ
明治31年7月15日、横須賀線に使用
・坪井式閉塞器
明治35年から日本鉄道・品川〜大崎で使用
・双信閉塞器
上記の新橋〜品川以降、品川〜大森ほか6区間をはじめ一般複線区間、急勾配区間で使用
坪井式双信閉塞器は後に常用閉塞方式として複線区間で使用
・大角式トレーン スタフ
明治33年1月15日から新橋〜品川の赤羽列車専用線で使用
・タイヤー氏タブレット式閉塞器
試用での好成績より、明治35年11月21日から焼津〜舞坂で、12月21日から石部〜焼津で使用・同区間の票券式を廃止
—-
明治37年
8月21日:甲武鉄道飯田町〜新宿で、飯田町〜中野での汽車電車併用運転と合わせ地上円板式自動信号機が使用開始。
明治41年
7月28日:「坪井式閉塞器取扱心得」制定
8月1日:同心得実施
明治42年
12月23日:総裁達第1095号で「列車運転及信号取扱心得」の明治43年1月20日改定を通達
明治43年
1月20日:「列車運転及信号取扱心得」改定
10月25日:総裁達第894号で「閉塞器取扱心得」制定
11月11日:同心得実施
大正10(1921)年
3月5日:自動閉塞式施行区間における列車運転取扱心得制定
3月15日:上記心得施行
5月1日:横浜〜大船に上向3位式腕木信号機を設置。自動閉塞式施行。
大正13(1924)年
12月24日:東京駅電車線上り場内信号機に初の色燈色信号機を採用。
大正14(1925)年
7月1日:北海道線の列車で空気ブレーキ使用開始。
昭和7(1932)年
5月1日:房総線千葉〜蘇我で初の単線自動閉塞式が採用
昭和8(1933)年
5月:燈列式入換信号機を宮原操車場に採用。
昭和11(1936)年
5月25日:東海道本線・東北本線の電車に密着連結器の取り付け完了
昭和5年
3月:橫浜線菊名〜小机で機械式など数種類の自動列車停止装置の試験を開始
昭和29(1954)年
1月20日:田町〜田端で車内警報装置地上設備が完成(B形?)
昭和33(1958)年
11月10日:車内警報車上装置暫定検査基準制定
昭和35(1960)年
3月25日:東海道本線東京〜神戸及び山陽本線神戸〜姫路でA形車内警報装置の使用開始
昭和36(1961)年
5月25日:北陸本線米原〜直江津、信越本線直江津〜新潟、羽越本線新津〜秋田、奥羽本線秋田〜青森でC形車内警報装置使用開始
昭和38(1963)年
7月18日:車内警報装置(車上装置)の取扱方が一部改正。S形車内警報装置を追加
9月1日:東海道本線米原〜神戸、山陽本線神戸〜広島、宇野線岡山〜宇野、東北本線東京〜盛岡、常磐線日暮里〜岩沼、日光線宇都宮〜日光でATS-S形使用開始(蒸気機関車については11月1日から)
12月12日:東海道本線東京〜米原でATS-S形使用開始。
昭和39(1964)年
3月31日:北陸本線米原〜直江津ほか5線5区でATS-S形使用開始
5月10日:山陽本線広島〜下関ほか7線7区でATS-S形使用開始
9月1日:東海道本線大崎〜蛇窪(信)ほか7線14区でATS-S形使用開始
11月1日:東海道本線品川〜汐留ほか5線8区でATS-S形使用開始
昭和40(1965)年
2月1日:身延線富士〜甲府ほか8線8区でATS-S形使用開始
4月1日:横須賀線大船〜久里浜ほか11線11区でATS-S形使用開始
5月1日:中央本線中津川〜高蔵寺ほか10線11区でATS-S形使用開始
6月26日:車内警報装置及びATS-S形の車上装置の取扱方の一部を改正、ATS-B形を使用
7月3日:ATS-A形車上装置の検査基準の取扱方制定
7月5日:東海道本線東京〜橫浜ほか15線21区でATS-S形使用開始、昭和40年5月1日以前に使用開始した線区で直下地上子を使用開始。
8月20日:紀勢本線白浜〜御坊でATS-S形使用開始
11月1日:武豊線大府〜武豊ほか18線20区でATS-S形使用開始
12月25日:東海道本線鶴見〜山下埠頭, 名古屋〜名古屋港ほか61線71区でATS-S形使用開始
昭和41(1966)年
2月25日:東海道本線東灘〜湊川ほか56線60区でATS-S形使用開始
4月20日:東海道本線南荒屋〜美濃赤坂ほか51線60区でATS-S形を、南武線谷保〜立川ほか2線2区でATS-B形を使用開始。これをもって国鉄全線にATSの整備が完了し、全列車ATSでの運転となる。
昭和43(1968)年
2月1日:東京・大阪の要注意区間でATSの二重化を完了。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません