マルス券要素解説
例1 | ① | [C制] |
クレジットカード等で決済した場合に表示される。 |
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[C制] | 一般クレジットカード(JCB, Visa等)、又は下の旅客鉄道会社会社発行カードを他の旅客鉄道会社で利用した場合。 | |||
[東C] | JR東日本の「ビューカード」での決済 | |||
[海C] | JR東海の「エクスプレス・カード」での決済 | |||
[西C] | JR西日本の「JR-WEST CARD」での決済 | |||
[クレジット] | JR6社共同の「JRカード」での決済(現在は廃止) | |||
[IC] | 交通系ICカードでの決済 | |||
② | 乗車券 | 乗車券類の種類を表す。 | ||
③ | (幹) |
新幹線経由 経路に新幹線を含む場合に表示される。 |
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④ | 経由:〜 |
乗車経路 乗車券で、経由する路線を表示する。 マルス券では「(本)線」を除いた路線名および接続駅名を表示する。但し、「(本)線」を除いた路線名と同じ駅名が存在する場合は、「本」がある場合はそれを除き「○○線」と表示する。 |
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⑤ | 5月3日から5月8日まで有効 |
有効期間 乗車券類の有効期間を表示する。 2017年(平成29年)3月31日までは、「○月△日から□日間有効」のように表示されていた。 |
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⑥ | ¥9,590 |
発売額 実際に旅客に発売した額が表示される。 発売額が0円の場合は「¥***」と表示される。 |
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⑦ | 29.-4.14 |
発行年月日 発券した日が表示される。 2018年(平成30年)10月1日より、発券日表示が「和暦年.-XX.XX」の形から西暦表示に変更された。 |
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⑧ | 00567-02 |
発券番号 その日の発行順(千位〜一位)、チェックデジット(万位)、枝番(ハイフン以降)が表示される。 チェックデジットは、発行順を7で割った余りが付与される。但し、マルス中央装置を介さない発売(ローカル発売)の場合は「3で割った余り+7」の数字が付与されます。 枝番は、1度の発券操作で発券された順番に付与される。 |
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⑨ | 弘前駅A1発行 |
発券駅と発券端末 そのマルス券を発売した駅と端末の区別名が表示されます。 この券は「弘前駅のみどりの窓口A1端末」で発券されました。 |
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⑩ | (2- ) |
発券会社と他社関連 括弧内の数字はこの券を発行した駅を管轄する旅客鉄道会社の番号で、北から順に1から6まで付番されてます。旅行会社や私鉄・三セクに設置されているマルス端末で発券された場合は、当該地域を管轄する旅客鉄道会社の番号が表示されます。 乗車券が他の旅客鉄道会社にまたがる場合や特急券等が他社管内のものである場合、括弧内の右側の空白部分には「タ」が表示されます。JR東海と小田急の連絡乗車券など、他の旅客鉄道会社に跨がらない場合は表示されません。 |
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⑪ | R001 |
R通番 クレジットカードを利用して購入した場合に付番される番号です。発売額・取扱日・枚数・カード番号などと紐付けされ、これらが一致しなければ払い戻し等を行うことが出来ない。 |
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⑫ | C23 |
誤取消防止符号 券面の情報から自動的に付番され、誤った発券取消を防止する。 マルスでは発券した券を取り消す作業を「控除」と呼ぶ。控除には、発券機に挿入し自動的に控除を行う「自動控除」と、券面情報を手入力し控除を行う「手動控除」がある。原則的には自動控除で取り扱うが、磁気情報が破損している場合などは手動控除で取り扱う。この際、誤取消防止符号を入力し、券面情報と符号が一致していれば控除され、間違っていた場合は控除されない。これにより、誤った控除を防止している。 |
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⑬ | [学割]証明書を携帯してください |
割引等表示 学割証などを用いて割引で発売された場合に表示されます。 |
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例1′ |
① | [東] |
POS発券会社 POS(駅収入管理システム)を用いて発売された券(POS券)に表示されます。
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② | 経由:〜 |
乗車経路 POS券ではマルス券と異なり、経由路線が「(本)線」も含めて表示されます。 |
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③ | 10月9日から1日間有効 |
有効期間 マルスでの2017年(平成29年)3月31日までの表示方法です。 |
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④ | 下車前途無効 | 営業キロが100km以下の場合、または大都市近郊区間内寒河発着の乗車券は、途中下車することができませが、その旨を表示しています。 | ||
⑤ | A0003-1 |
発券番号 POS券での発券番号の規則は会社ごとに異なっています。JR東日本では、乗車券は先頭に「A」、入場券は「I(アイ)」が表示されます。 |
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例2 |
① | ***** |
運賃加算 乗車券と指定券の乗車区間が同一の場合、乗車券と指定券が一葉となって発券されます。 また、乗車券の発着駅が特定都区市内に当てはまる場合は、その旨も表記されます。
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② | -1.-2 10:05 白石蔵王 入場 |
入出場表示 新幹線改札を入場もしくは出場した際に自動で印字されます。 |
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例4 |
① | 乗継 |
乗継割引適用 同日中に新幹線から在来線特急列車・急行列車へ、又は同日もしくは翌日に在来線特急列車・急行列車から新幹線へ乗り継ぐ場合で、両方の特急券・急行券を同時に購入する場合は、在来線特急・急行料金および急行座席指定料金が半額になります。 この際、購入後に新幹線の特急券1のみを払い戻すと通常の半額で特急・急行に乗れることになってしまうため、それを防止する目的で表示されます。 |
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② | 全席禁煙 | 東海道・山陽新幹線ではN700系まで喫煙車が設定されていましたが、N700系からは全席禁煙となり、代わりに喫煙ルームが設置されています。このため、座席での喫煙が不可能である旨を表示しています。 | ||
③ | N04410 |
原特急料金 東海道・山陽新幹線「のぞみ」、山陽・九州新幹線「みずほ」(山陽新幹線内)、東北・北海道新幹線「はやぶさ」(東北新幹線大宮駅〜盛岡駅間)、秋田新幹線「こまち」の新幹線特急券では、通常の特急料金に各列車の乗車区間に対するハイスピード料金(HS料金)を加算して発売しています。この際、これらの列車以外の列車(ひかり、こだま、やまびこ等)に乗車した場合の、繁忙期・閑散期の増減を含む特急料金が表示されます。 この新幹線特急券では、発売額4830円−原特急料金4410円=420円がHS料金として加算されています。 なお、「みずほ」の九州新幹線区間内相互間や「はやぶさ」の東京駅〜大宮駅間および盛岡〜新函館北斗間など、HS料金が加算されない区間のみを乗車する場合は表示されません。 |
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例5 | 50075-01席 |
席番入力 空席の有無にかかわらず任意の座席を発売する場合や、指ノミ券から有額券への発行替えなどに使用されます。このとき、新券には発券番号の後に「席」と表示されます。
この券の場合の状況は次の通りでした。 北仙台駅ではまなす号の10時打ちを依頼し、その結果座席の確保に成功しました。しかし駅員氏は「乗車券も一緒に購入するだろう」と考え、「乗車券・急行券・B寝台券」の一葉券を発行してしまいました。私は別に有効な乗車券を所持しており、乗車券部分は不要でした。しかし原券を控除してしまうと座席も一緒に控除されてしまいます。これを回避するため、原券の発券番号・座席番号・誤取消防止符号等を入力し、指定券部分のみを再発行されました。 この場合、クレジットカードでの支払いでも新券には[C制]やR通番が表示されないため、別途印鑑と手書きにより記載されています。 座席を控除せずに同じ座席の券を発売することができるため使い勝手はよいですが、座席の重複発売など営業事故につながりかねないため、特に慎重な操作が要求されます。
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