日本における非自動閉塞方式残存線区

2024年6月6日

かつて全国で使用された非自動閉塞方式ですが、合理化・自動閉塞方式化により徐々に姿を消しております。このページでは、今現在も非自動閉塞方式を採用する線区についてリスト化しています。

もし未記載の線区、記載誤りがありましたら、コメント等でお知らせいただけると幸いです。


北海道・東北地方・新潟県

JR札沼線(2020.4.17運転終了、5.7廃止) 石狩月形駅 – 新十津川駅 スタフ閉塞式
津軽鉄道線 津軽五所川原駅 – 金木駅 タブレット閉塞式
金木駅 – 津軽中里駅 スタフ閉塞式
八戸臨海鉄道線 八戸貨物駅 – 北沼駅 スタフ閉塞式
JR奥羽本線貨物支線
(通称・秋田港線)
土崎駅 – 秋田港駅 連動閉塞式1
秋田臨海鉄道線(南線・2021.3.13廃止) 秋田港駅 – 向浜駅 スタフ閉塞式
秋田臨海鉄道線(北線・2021.3.13廃止) 秋田港駅 – 秋田北港駅 スタフ閉塞式
由利高原鉄道
鳥海山ろく線
羽後本荘駅 – 前郷駅 タブレット閉塞式
前郷駅 – 矢島駅 スタフ閉塞式
JR山田線(2018.3.25特自閉化) 盛岡駅 – 宮古駅 連査閉塞式2
仙台臨海鉄道
臨海本線
陸前山王駅 – 仙台港駅 タブレット閉塞式
→ スタフ閉塞式(2022.8頃変更)
仙台港駅 – 仙台北港駅 スタフ閉塞式
仙台臨海鉄道
仙台埠頭線
仙台港駅 – 仙台埠頭駅 スタフ閉塞式
仙台臨海鉄道
仙台西港線
仙台港駅 – 仙台西港駅 スタフ閉塞式
JR只見線(2022.10.1特自閉化) 会津川口駅 – 只見駅 タブレット閉塞式1
JR信越本線貨物支線
(焼島駅〜東新潟港駅は休止中)
上沼垂信号場 – 焼島駅 連査閉塞式2
焼島駅 – 東新潟港駅 タブレット閉塞式

(注)JR羽越本線貨物支線(通称・酒田港線)酒田駅-酒田港駅間は入換扱い。

 

関東・中部・北陸地方

関東鉄道
竜ヶ崎線
佐貫駅 – 竜ヶ崎駅 タブレット閉塞式
鹿島臨海鉄道
鹿島臨港線
神栖駅 – 奥野谷浜駅
(知手駅は2018年頃廃止)
スタフ閉塞式
神奈川臨海鉄道
千鳥線
川崎貨物駅 – 千鳥町駅 スタフ閉塞式
神奈川臨海鉄道
浮島線
川崎貨物駅 – 浮島町駅 スタフ閉塞式
銚子電気鉄道線 仲ノ町駅 – 笠上黒生駅 票券閉塞式
笠上黒生駅 – 外川駅 スタフ閉塞式
小湊鉄道線 上総牛久駅 – 里見駅 票券閉塞式
里見駅 – 上総中野駅 スタフ閉塞式
大井川鐵道
大井川本線
金谷駅 – 新金谷駅 スタフ閉塞式 
JR東海道本線貨物支線
(通称・名古屋港線。2024.4.1廃止)
八幡信号場 – 名古屋港駅 タブレット閉塞式
JR関西本線貨物支線
(通称・塩浜線)
四日市駅 – 塩浜駅 タブレット閉塞式
JR名松線 松阪駅 – 家城駅 票券閉塞式1
家城駅 – 伊勢奥津駅 スタフ閉塞式
名古屋鉄道
築港線
大江駅 – 東名古屋港駅 票券閉塞式
名古屋臨海鉄道
東築線
東港駅 – 名電築港駅 スタフ閉塞式
名古屋臨海鉄道
昭和町線
東港駅 – 昭和町駅 スタフ閉塞式
名古屋臨海鉄道
汐見町線
東港駅 – 汐見町駅 スタフ閉塞式
名古屋臨海鉄道
南港線
東港駅 – 知多駅 スタフ閉塞式
衣浦臨海鉄道
半田線
東成岩駅 – 半田埠頭駅 タブレット閉塞式
衣浦臨海鉄道
碧南線
東浦駅 – 碧南市駅 タブレット閉塞式
長良川鉄道
越美南線
美濃白鳥駅 – 北濃駅 スタフ閉塞式
西濃鉄道
市橋線
美濃赤坂駅 – 猿岩駅 スタフ閉塞式
JR越美北線 越前大野駅 – 九頭竜湖駅 スタフ閉塞式
JR北陸本線貨物支線
(通称・敦賀港線)(2019.4.1廃止)
敦賀駅 – 敦賀港駅 タブレット閉塞式

 

関西・中国・四国地方

阪神電気鉄道
武庫川線
武庫川駅 – 武庫川団地前駅 連動閉塞式2
信楽高原鉄道
信楽線
貴生川駅 – 信楽駅 スタフ閉塞式
嵯峨野観光鉄道
嵯峨野観光線
トロッコ嵯峨駅 – トロッコ亀岡駅 スタフ閉塞式
北条鉄道
北条線
粟生駅 – 北条町駅 票券指令閉塞式3
水島臨海鉄道
港東線
水島駅 – 東水島駅 スタフ閉塞式
関西電力
関電トンネル無軌条電車(鉄道事業廃止)
扇沢駅 – 黒部ダム駅 カウンターチェック式及びスタフ閉塞式
紀州鉄道線 御坊駅 – 西御坊駅 スタフ閉塞式
とさでん交通
伊野線
朝倉停留所 – 伊野停留所 スタフ閉塞式

 

九州地方

平成筑豊鉄道
門司港レトロ観光線
九州鉄道記念館駅 – 関門海峡めかり駅 スタフ閉塞式 
くま川鉄道
湯前線
人吉温泉駅 – あさぎり駅 タブレット閉塞式
あさぎり駅 – 湯前駅 スタフ閉塞式

 


最後早見表

  JR旅客路線 JR貨物路線 私鉄・三セク
スタフ閉塞式 名松線(家城駅-伊勢奥津駅)
越美北線(越前大野駅-九頭竜湖駅)
全廃 客貨共複数
票券閉塞式 名松線(松阪駅〜家城駅) 全廃 3線区
タブレット閉塞式 全廃
(只見線会津川口駅-只見駅間が最後)
関西本線貨物支線(塩浜線・四日市駅-塩浜駅) 客貨共複数
連査閉塞式 全廃
(山田線盛岡駅-宮古駅間が最後)
信越本線貨物支線
(上沼垂信号場-焼島駅)
全廃
連動閉塞式 全廃 奥羽本線貨物支線
(土崎駅-秋田港駅)
阪神電気鉄道武庫川線
(武庫川駅-武庫川団地前駅)

 


編集履歴

  • 令和3年(2021年)10月21日:西濃鉄道市橋線の閉塞方式を修正(票券閉塞式→スタフ閉塞式)、北陸本線貨物支線(敦賀港線)廃線反映、羽越本線貨物支線(酒田港線)の注記を追加。
  • 令和5年(2023年)1月15日:只見線会津川口駅-只見駅間の特殊自動閉塞式化を反映。
  • 令和5年11月3日:仙台臨海鉄道臨海本線陸前山王駅-仙台港駅間の閉塞方式変更(2022.8頃タブレット閉塞式→スタフ閉塞式)を反映。

脚注

  1. JR現役最後の連動閉塞式採用区間
  2. 旅客路線最後の連査閉塞式採用区間
  3. 2020.8.3より。それまではスタフ閉塞式。

Posted by Michinoku-Lab