モーターカー(ENR-1000 / MCR-4) – 「研究日誌」20191124

久しぶりにブログを書きます。

今回は最近撮った保線機械(モーターカー)についてです。

 


 

まずは、11月に弘前駅で行われた「あずましフェスタ」で公開されていたJR東日本のENR-1000投排雪保守用車から。

ENR-1000については2年前にも紹介していました。この時は説明を書くのが基本になってしまい、車内の詳細な画像を上げていませんでした。今回撮影してきたのでアップします。

運転室左側。こちらでは主に車両の運転を担当します。

 

運転台パネル上部中央にはATS-Ps表示器(単独分離型)、その左にはATS表示器(左: ATS電源、右: ATS警報)。

ATS表示器の上には、車軸の絶縁・短絡を台車単位で切り替えるスイッチ、更に上には車両の故障警報器があります。

 

運転台左上部。奥から、Ps関係パネル(ATS-Ps開放てこ・ATS確認ボタン・警報持続ボタン・ATSブレーキ開放ボタン(Ps用?)・ATS電源NFB?)、ATS復帰スイッチ、BZ21形警報器、24形ATS警報器、スピーカー(後部運転台や外部との連絡用?)があります。

 

運転台右上部。おそらく走行時に点灯する灯火類のスイッチ。

 

中央の機関室。

 

車体側面に設置された銘板。車号としては6021?

 

車体先頭下部。見えにくいが、スノープラウの奥に青色のATS車上子がある。

 

保守用車愛好家の方の資料の一部となれば幸いである。

 


 

続いては弘南鉄道大鰐線のMCR-4。

毎年、12月以降積雪がある場合はキ105とED221がペアを組んで排雪列車が運転される。しかし、今年はED221が定期検査により運転できないということで、代わりに津軽大沢駅で放置されているMCR-4が投入されることになった。

この車両、元々JR東日本青森保線技術センターの保守用車として購入された後、東北本線・八戸駅〜青森駅間の第三セクター移管により青い森鉄道へ移籍。更にその後に弘南鉄道に移籍したという経歴を持つ。このため、側面には「JR東日本」のロゴマークと青い森鉄道のキャラクター「モーリー」が描かれているという珍車でもある。

弘高下駅〜中央弘前駅間の鉄橋で撮影。SSを落としすぎた癖に流していないためよくわからない仕上がりになっている。

 

中央弘前駅に停車中のMCR-4。見ての通り、大鰐方はロータリーヘッド、中央弘前方がラッセルヘッドである。行きに線路上の雪を退け、帰りにロータリーで側雪を遠くに飛ばす、ということも出来そうだ(出来る環境とは言っていない)。

 

中央弘前駅停車中〜発車。

出発時は、電車の時と同じくホーム上のスイッチを操作し手動で踏切を鳴動させてから出発させている。

なおMCR-4は2軸なため曲線通過性能が悪く、曲線通過時に酷い金属音を出している。キ105+ED221の時には全く聞かないような音だったため、早朝の走行では騒音で苦情が来そうだ。